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出逢った頃(12) 念願のMasuoさんライブin NY '82

※回想「出逢った頃」 (1)(11) の続きです。


いよいよ ブレッカーズ・ブラザーズのお店 7th Ave. South へ向かいます。

店の前はこんな感じ。(前記事でも紹介のムック「サウンド・イン・ニューヨーク」より)

Sound in NYの7th Ave. South店構え写真


ずっと心に抱いて準備してきた私の1つの計画……「遠い憧れの街ニューヨーク、しかも増尾さんが活動拠点に選んでいる街ニューヨークで、憧れの増尾さんを聴く」 という夢が、いよいよ実現しようとしているわけです。本当に この場所、この時間 で間違いないんだろうか? いや、間違いないはずなんだけど、何か半信半疑なんですよね。そのせいか、店の前とか店に入ったときに興奮がクライマックス、という感じではありませんでした。
それに、成田へ向かったときからドキドキワクワクしていて、ずっと興奮が続いてましたし、慣れないことばかりでけっこう緊張も続いていました。 時差の影響で良く寝ていなかったし、どこか頭の芯がボーッと麻痺しているような感じでした。

7th Ave. South は2階にステージがあります。ライブをしっかり観て聴きたい客は2階の席。1階は、たぶん2階から聞こえてくる音を軽く楽しみながら飲むみたいな感じのところなのでしょう。なんちゅう贅沢な……。私は1階をのぞいてみるほどの余裕はなく、すぐに店の階段を上っていきました。

その日、そこに、間違いなく増尾さんがいて、演奏してくれました。ここまでたどり着く道のりの何と長かったことよ! 生で姿を拝めるだけでもう感動です。どのタイミングでご挨拶したんだったか、そのあたりは覚えていなくてちょっと残念。

7th Ave. South で演奏された曲は、当時の最新アルバム Mellow Focus と、その前のアルバム The Song Is You And Me の中からでした。それと当時未発表だった新曲 Sonnyside Up も演奏してくれましたよ。Sonnyside Up を聴いて一発で気に入りました。曲自体もタイトルのネーミングも いいな って思ったのを覚えています。その1カ月後の1983年1月発売のアルバム『Reel Life / ソニー・ロリンズ』に、この増尾さんの曲が入っていたわけですが、私はニューヨークで一足早く生で耳にすることができたわけです。
増尾さんは、ストラトみたいなギター(たぶんGreco SE-1000T)と、セミアコっぽく見えるギター(たぶんYamaha SA-1200)を持ち替えて使用されました。T.M. Stevens 、も、ダブルネックベースと普通のベースを2本使用しました。細かいことは、ちゃんとメモらなかったので、ごめんなさい、この程度しか書けないです。まさか何十年後にそれについて公開日記を書くことになるとはね。
ただ、強く印象に残ったので覚えていることは、Bluesion の演奏に圧倒されたことです。アルバム『The Song Is You And Me 』の中ではこの Bluesion という曲、特に大好きというほどでもなかったのです。でも、クラブの生演奏ではバンド全体がもっと激しく奔放で、このままどこへ行ってしまうんだ~?!って感じ。異空間へ飛ばされました。「この曲、ほんとは こんな凄い曲だったんだっ!」 おそらくスタジオや大ホールではこれほど思いっきりの良い演奏はなかなか 滅多にできるものじゃないだろうな~~ なんて思ったものです。ほかの曲では、もちろん増尾さんの流麗でメロディックなギターも楽しませてくれましたよ。

テーブルで会計するとき、あれ?って思いました。いやに安い。ミュージックチャージが含まれてない?‥‥店員さんがいうには、増尾さんが私をゲスト扱いにしてくれたのです。え~~っ?! このライブのことを事前に教えてもらっただけでも増尾さんにご迷惑をおかけしたのにぃ。 一介のファンの身でそこまでしていただいて、もう~~~感激するやら恐縮するやら。どうやってお返しすればいいのか わからなくなってしまいます。とりあえず精一杯の気持ちをこめてお礼をいいました。

そして、店から帰ろうとする私に増尾さんは、(ニューヨークで深夜に女一人は)危ないから、と心配してわざわざ店の外まで一緒に出てくださって、7th Ave を流れるタクシーをつかまえてくださいました。徒歩でなくちゃんとタクシーで帰りなさいよ、という保護者的なお心遣いもあったと思っています(万一私が事件に巻き込まれたら増尾さんとしても困るでしょうから)。そして、タクシーのドアをエスコート役のように開けて私が乗るのを見届けてくれました。ちなみに、タクシーのドアは日本の自動開閉式と違って客が手で開閉します。車の中から増尾さんに会釈。世界のマスオさんにわざわざ見送ってまでいただいて申し訳ない。それがライブ一日目でした。

もう、何がなんだかわからない。興奮しながらも、運転手さんには慣れない英語でちゃんと行先を言ったようです。ホテルの場所をどう伝えたかまるっきり覚えていないけど、問題なくスムーズにホテルに着いたのでした。

2日目夜のセブンス・アベニュー・サウスは、T.M.スティーブンスの奥様タカ子さん(タカちゃん)がいて休憩時間に同じテーブルに腰かけてくれ、ちょっとお話しました。その日は増尾さんの奥様シャーリーさん、そのお姉さまジュディさんも見えていました。演奏内容は、1日目と2日目の違いも覚えていないです(すみません!)。曲目は同じ(ほぼ同じ?)だったと思います。大満足したことだけは間違いないです!

終わってから、記念に増尾さんと一緒に写真を撮らせてほしいとお願いしたら、増尾さんは仲間を呼び集めてくれて、6人の集合写真となりました。私の持って行ったカメラをお店のスタッフに渡してたった1回だけ、シャッターを押してもらいました。あの頃はデジカメじゃなくフィルムカメラですから、その場で撮れているか確認できません。しかもあの安いカメラ、一度ダブル露出になったこともありましたし(たぶんフィルム巻き上げ忘れ防止機能の不具合)、フィルムを東京に無事に持ち帰って現像に出すまでの間は撮れているかどうか心配でした。でも、ちゃんと撮れていました!! しかも、誰も目をつむらないでちゃんと写ってる!私には奇跡的に思えました。

1982年12月1日7th Ave. Southにて記念写真
(クリックするともうちょっと大きくなります)


以来、この写真をB5くらいのサイズに引き延ばして、額縁に入れて私の部屋にず~~~っと(笑)飾ってあります。その間2回の引っ越しを経ています。

(13) に続く
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テーマ : '70年から'80年の洋楽
ジャンル : 音楽

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RE:出逢った頃(12) 念願のMasuoさんライブin NY

82年の生演奏、しかもニューヨーク。 うーん、羨ましい。

あと1〜2回で終わっちゃうのが寂しいです。 でも永遠には続きませんもんね。

Re: RE:出逢った頃(12) 念願のMasuoさんライブin NY

とつき さん、レスが遅れて失礼しました。(このところしばらく自分の時間がとりにくくて…)

このシリーズは思ったよりも連載回数が多くなりました。
私のこんなとぎれとぎれの思い出話につきあってくださって、本当にありがとうございます。
もっと、増尾さんの人柄を多くの人たちに感じてもらえるように書きたいのに、私が自分の言葉で人柄を形容しようとすると、なんかお堅い人物評みたいな感じになっちゃいそうで難しいです。そこで主に実際にあった出来事を時系列に書いているのですが…  もう1~2回 あがいてみます。(苦笑)
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Kaco

Author:Kaco
一番好きなミュージシャンの公式ファンサイト を趣味で編集・管理しています。東京在住。音楽と無関係の仕事と雑事にいつも追われています。猫大好きですが、飼ってはいません。上のネコちゃん写真は米国PA州にあるM邸で撮影(→詳細はこの記事)。私へのメールは、当ブログのメール送信フォーム、または上記サイトの送信フォームから。

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