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ライブ友 kazzさん のこと

出会ったのは1990年の初夏。
新宿のJazz Spot 「J」に行ったとき、たまたま私の隣の席だったのがkazzさんだった。当日の出演は、チンさんのバンドに増尾さんがゲスト。私の横で「く~っ、いいね~」なんて彼は言ってた。それだけだったら忘れてしまいそうなものだけれど、ほんの数日後に新宿PIT INNでまた会った。PIT INNのアニバーサリー特別セッションで、貞夫さん、増尾さん、野力さん、チンさん、寛さんというメンバー。超満員の店内でkazzさんのほうから気付いて声をかけてくれ、「あ、また来てる~!」みたいな感じで少し話した。以来、増尾さんのライブに行くとkazzさんを見かけることが多く、すっかり顔なじみ。私が増尾さんのサイトを開設してからは、kazzさんと年賀状の挨拶を交わすようになっていた。

彼は、増尾さんの中学・高校時代の同級生だそうだ(クラスは違うので当時は交流がない)。高校の学園祭で増尾さんがギターを演奏されたことがあって、それを彼は聴いている。そのときの演奏がすでに凄かったのだそうだ。1970年代には、うらやましいことに、New Yorkの増尾さん宅に泊めてもらったことが2回。それに、なんとエルビン・ジョーンズ宅へも増尾さんに連れていってもらったことがあるという。メチャクチャ うらやましい限り!

けど、だんだんわかってきたことは、kazzさんは、同級生であるというだけでそんな うらやましいことをしているわけじゃなく、心底、ミュージシャン増尾好秋のファンでもあるのだ。そして応援している。増尾さんに対してファンとして一歩下がっているようなところも感じられて(私に合わせてくれているせいもあるとは思う)、ファンの私としては立場が近いみたいで親近感アップ。彼は増尾さんのライブによく、同級生仲間や、親戚、友人などを誘って連れてくる。ライブの企画に一役買ったこともある。それに、New Yorkに「剣客商売」の単行本を何巻もドンと送り、増尾さんを池波正太郎にはまらせたのも kazzさんなのだ。私にとっては、増尾さんの最新情報をメール交換する相手でもある。私のほうがずっと若輩なんだけれど、それを全然意識させない雰囲気が、彼にはある。

 

そんなkazzさんが、

 

8月3日、旅立ってしまった。

 

KazzさんセレモニーF0221

 

ガンだった。
2006年の秋頃に見つかりその年の末に手術。いったん退院してときどき抗ガン剤治療を続けながら普段の生活を送り、ライブにも出かけていたけれど… 先月(7月)半ばから再入院していた。

 

告別式の斎場に入ると、増尾さんのCD『Life is Good』がかかっている。2階へ上がって奧へ進み、祭壇に目をやると「増尾好秋」と名の入った生花がパッと目についた。ご親族の方と少し話すことができた。病院に増尾さんが見舞いに来てくれて、けれども そのときにはもう意識不明だったという。そして増尾さんは前日の通夜に参列されたとのこと。kazzさんが増尾さんを本当に大好きだった、とも聞いた。読経が終わって、棺にお花を入れるときにもまた増尾さんの曲が流れて… サウンドを耳にするとやっぱり余計に思い出してしまう。一緒にライブを観たことを。そして前売り券を買うためにジロキチで一緒に並んだことや、増尾さんと3人でライブ終演後などに立ち話したことも…。 目の前に帰らぬ人として横たわっていることがどうにも信じられなかった。

kazzさんはすごく気さくな人で、友だちも多かったようだ。ガンだとわかった後も、たぶん、私たちに心配をかけないように、心の負担にならないようにと精一杯気遣っていたのだと思う。たとえば抗ガン剤治療のせいであまり食べられない、と話すときにも、いつもの軽い調子で明るく淡々としていた。(私としても重苦しい雰囲気にならないほうがいいんじゃないかと思い、回復してくれることだけをイメージするようにしていたけど、もう少し何かすべきだったのでは… と思ってしまう。)

 

増尾さんは、kazzさんの最初の入院を知った2007年正月の頃、毎日のようにkazzさんにメールされていた。そんなに頻繁に増尾さんがメールされるなんて普段とうてい考えられないこと、と、私もkazzさんも知っている。 さりげなく、日々のことなどを書かれていたようだけど、kazzさんを少しでも元気づけたいとの意図は明らかだった。きっとkazzさんにとって心の励みになっていたと思う。数カ月くらいして、kazzさんがなかなか一度にたくさん食べられず体力が回復しないでいることを聞いた増尾さんは、アメリカから栄養補助食品を送られたこともあった。


そんなことをあれこれ思い出して、kazzさんの愛すべき人柄をしのび、増尾さんの心優しさを改めて感じながら式場を後にした。

 

ここ数カ月の間に、増尾さんのお知り合いが立て続けに亡くなられた。私の聞き知った限りでもkazzさんを含めて4名。 増尾さんはご友人やお知り合いが多いから、こんな哀しい別れも多いのだろうな。 しかも、ツアーの真っ最中に遠方から訃報が入ることもあるわけで。弔問や弔電のことなど考えなければいけないし。増尾さんほどの立場の方は大変だろうな~ とも考えてしまった。私自身、いつ、何があるかわからない人生、毎日を大切にしなくては...

私にとって最初に出会ったライブ友であり、増尾さんのご友人であると同時に一番古くから増尾さんの音楽を愛するファンだったkazzさんの、ご冥福を心よりお祈りします。
kazzさん、楽しい想い出をありがとう

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無題

kacoさま
このブログを見るのが2回目です。
2回とも泣けました。
増尾さん kazzさん お人柄が窺われる話です。
羨ましい友情ですね。
僕も増尾サウンドで送って欲しいって
思っちゃいました。

Re

hisayoshi さま
最近更新をさぼっていて閑散としているブログにお書き込みいただきありがとうございます。
そしてkazzさん(と増尾さん)のことを、読んでくださって、コメントもいただき嬉しく思います。
この記事をアップしたあとも2~3週間はkazzさんの面影がしょっちゅう浮かんで困ってしまいました。もしかしたら彼はわたしのところへも別れの挨拶に来ていたのかな~
hisayoshi さんも、最後に増尾サウンドで送ってもらうことをご検討ですか。
私も、そのときにどのCDにするか周囲に希望を伝えておかなくては、なんて思ってしまいましたね

Re

最近 不思議に思うんです。
増尾さんに逢うために京都まで行ったこと。
そこで30年ぶりに聴いた増尾サウンドの虜になり
30年前と同じ”増尾漬け”になってること。
そしてKACOさんを始めとする多くの方と
知り合ったこと。
多くのかたに感謝です。喜びが多いです。
仕事が振るわず大変なんですが
増尾サウンドが安定剤になってます。
送ってもらうCDは決めません!
進化し続ける増尾さんですから
ず~つとイイ曲演奏してくれます^^)

hisayoshiさまへ

そうですか。
不思議な感覚...hisayoshiさんにとって何かちょうどそうなる時期というか、巡り合わせみたいなものかもしれませんね~
日本の経済はけっして明るくないですけど、
増尾サウンドが安定剤になっていてなにより。
> 送ってもらうCDは決めません!
> 進化し続ける増尾さんですから
> ず~つとイイ曲演奏してくれます ^^)
おお! 素晴らしいお言葉。
私も、最後に送ってもらうときのCDは、たえず更新するか
でなければ選ぶときのルールを決めておくかですね。
プロフィール

Kaco

Author:Kaco
一番好きなミュージシャンの公式ファンサイト を趣味で編集・管理しています。東京在住。音楽と無関係の仕事と雑事にいつも追われています。猫大好きですが、飼ってはいません。上のネコちゃん写真は米国PA州にあるM邸で撮影(→詳細はこの記事)。私へのメールは、当ブログのメール送信フォーム、または上記サイトの送信フォームから。

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