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増尾さんの楽曲の演奏許可を求めて連絡されたミュージシャンからその後CD

昨年11月に、増尾好秋Webサイト管理人あてに、
ジャズバンドをやっているという 牧 裕二 さんという方からメッセージが入りました。

> 増尾好秋さんの 「マイナーサンバ」 を演奏してバンドのホームページに動画をアップしていますが、
> JASRACには許可確認をしています。
> が、ご本人様の許可も必要なのでは、との指摘にあわててご連絡した次第です。
> 演奏させていただいてもよろしいでしょうか? 
...

とのこと。

ネットでお名前を検索すると、Acoustic Walden BAND というバンドのホームページがあり、牧 裕二さんは作曲とギターを担当されていることがわかりました。
マイナーサンバの演奏動画は、バンドのサイトの Movie というページから観られます。この動画は実際には YouTube にアップされていて、それがバン ドのページ内に埋め込まれています。



動画の映像内と動画概要欄テキストの両方で MINOR SAMBA written by Yoshiaki Masuo としっかりクレジットしてくれていました。YouTubeサイトはたしかJASRACと許諾契約を締結していて、一定条件を満たせば動画投稿者が個別に許諾を得なくてもいいはずと私は理解しているのですが、でも自分たちのウェブサイト内で演奏動画を見せる場合は、JASRAC の人が言うには作曲者本人の許可をとっておきなさい、ということなのでしょう。

この Minor Samba 動画では 牧さんたち Acoustic Walden BAND に、ギタリスト角田忠雄さんも加わって演奏されています。

牧裕二さんによると、牧さんご自身は高校生の頃から増尾好秋さんのファンで 『メロウ フォーカス』 を聴きまくっていたそうです。
そして、動画内のもう一人のギタリスト角田忠雄さんは、ボニージャックス・松本伊代・森田公一さんなどのバックミュージシャンを経て現在はジャズギタリストというご経歴だそうですが、若い頃増尾好秋さんのライブを見て、将来を決めたのだそうです。
そんな増尾さんへのリスペストをこめての演奏だそうです。

といったことを増尾さんに取り次いだところ、増尾さんはご自身で牧さんに直接返信されました。



... そんなやりとりがあってから数か月。

今年の春になって、また牧さんから私に連絡がありました。

バンドの新しいCDができたので、増尾さんに贈呈したい、と。
> CDにたいしてお口添えをいただきたいとか、他の下心はありません。
> 尊敬するアーティストの方に聴いていただければ励みになる、という純粋な気持ちからです。

とのことでした。

増尾さんはそのときアメリカでしかも移動先だったので、ひとまずサイト管理人の私がお受け取りして、増尾さんが日本に来てからお渡しすることに。
増尾さんが再び来日して最初のライブのとき5月14日に、吉祥寺SOMETIMEにてCDを増尾さんにお渡ししました。

増尾好秋~贈られたCDを手に~


実は、私自身もCDをいただいてしまいました。 『今宵ラブ・ソング』

今宵ラブ・ソング_cover_0534_cut_sharp

今宵ラブ・ソング_inside50
録音メンバーについては、すぐ上の画像をクリック拡大してご覧ください。

全6曲すべて牧さんによる書きおろしという意欲作。そのうち4曲はバンドのボーカリスト ベッシーさんによる日本語歌詞がついています。
日本語の歌詞つきの曲を演奏されるところは増尾さんとの共通点ということになりますね。
複数本のギターとボーカルの、オリジナリティあるアルバム。
このCDについていえば、あまりジャズという感じではないです。
そしてギターが素晴らしい。一音一音を大切に演奏されているのを感じます。

ご興味あるかたは、バンドの CD Release ページ で試聴できます。

牧さん、ありがとうございました。

牧さんと Acoustic Walden BAND の今後の益々のご活躍をお祈りしております。


■追記:
その後、牧さんもご自身ブログに増尾さんの写真をアップされました。
著作権および著作隣接権を大切にしたい思いも書いていらっしゃいます。

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(増尾好秋Webサイトのニュース記事からと、Facebook増尾好秋ページ投稿からここにリンクされています ) web拍手 by FC2

テーマ : ギター
ジャンル : 音楽

祝移転オープン!渋谷公園通り BODY&SOUL

南青山から渋谷公園通り沿いへと移転したばかりのジャズクラブ BODY&SOUL (ボディアンドソウル)に、わたくし初めて行ってきました。
お店のホームページのスケジュールで確認すると、先月2021年10月10日が新店でのオープニングライブとなっています。私が行ったのはそれから1カ月ちょっと経った頃です。

新しい住所は:
 BODY&SOUL
 渋谷区宇田川町2-1 渋谷ホームズB-15。

渋谷駅から歩くと 渋谷公会堂 (LINE CUBE SHIBUYA ) の一つ手前のビル内で、そのビルの地下一階にあります。
店構えはこんな感じ。(下の各写真はクリックで大きく表示できます)
20211116_0629_front.jpg

地下一階といっても、次の写真のとおり、渋谷公園通りからお店入口が見えるのです。
20211116_0729_fmStreet.jpg
通りからよく見えるので、場所がわかりやすいし、換気にもよさそうですね。
上のショットは、歩道から右手前方にBODY&SOULを見下ろす写真ですが、写真に写っていない右手後方には渋谷公会堂が建っているという位置関係。この向きののまま前へ道を進むと渋谷駅のほうに行きます。

下の写真は同じ歩道の逆方向から、渋谷駅を背に撮ったもの。ビルの袖看板にBODY&SOULのプレートがあります。
20211116_0398_BS_Sign.jpg

店内は広いです! 新しくてきれいでお洒落。 お手洗いスペースもきれい。 ( 店内を見渡すような写真はとくになくてすみません。)
パンデミックの時期にこんな広い場所への移転を計画するなんて、なんと思い切ったことでしょう!そのお店の心意気に敬服します。
ちょっと遅ればせながら、BODY&SOUL さん。 おめでとうございます!!
今後もジャズの老舗として多くの人に長く愛されますように。


私の行った 11月16日 は、
増尾好秋(g), 酒井麻生代(fl), 鈴木良雄(b), 横山和明(ds) (敬称略) というメンバーでした。
20211116_0654_BS.jpg
この日だけの臨時編成のユニットだったのですが、個々のメンバーどうしはそれぞれ互いに共演したことがあります。というか、増尾さんとチンさんは長年の盟友だし。
1部と2部のそれぞれ1曲目だけがスタンダードナンバーで、あとはすべてチンさんまたは増尾さんのオリジナル曲でした。臨時編成でこんなにもオリジナル曲をたくさんやってくれるとは! 

緊急事態宣言が少し前に完全解除されて、2セットたっぷりのライブを堪能することができたし、本当に嬉しい。満足。
音の余韻に浸りながら帰途につきました。 web拍手 by FC2

増尾好秋さんご使用の試作ギター#5

このブログでは、たまたま同じオルガントリオの記事が続いてしまうことになりますが、今回は初使用のギターということでその写真をアップします。

2019/05/03 増尾好秋, 宮川純, 奧平真吾
2019/05/03 六本木にある Keystone Club 東京にて、増尾好秋(g), 宮川純(org), 奧平真吾(ds) というメンバーでした。

この日、増尾さんの2019年3月15日 公開メッセージにあった azucar ギターの、次の次の製作品 (5本目にあたる) をご使用になりました。なんと、届いたその日にKeystone Club にお持ちになったとのこと!!! 慣らしをしないでそのまま本番に使えるとは驚きです。

20190503 増尾好秋

20190503_azucar_forM_5

この日のトリオはほんとうに素晴らしく、格別の夜でした。 web拍手 by FC2

蕨オルガントリオ

埼玉県蕨(わらび)市にあるジャズクラブ Our Delight (アワデライト) に初めて行きました。2015年に開店したばかりのお店。私にとっては地理的にちょっと遠いと思っていたのですが、蕨駅からは歩いてすぐです。そして、Our Delight には 宮川純 さんのハモンドオルガンが置いてあるのです。マスターにお願いして置かせてもらっているそうですね。ハモンドオルガンは、本体が大きいし、レスリースピーカーも場所を取るわけで、ハモンドオルガンの常設されているクラブは本当に少ないです。以前六本木とか西麻布にあったオルガン常置店があったみたいですが閉店しましたから、私の知っているところでは中野区沼袋のOrgan Jazz倶楽部くらいしかありません。稀少ですね。 そんなオルガンを、持ち主である宮川さんが弾くのだから、 Our Delight で宮川さんを聴くのはちょっと特別なのです。増尾さんも演奏を始める前に、特別であることをおっしゃっていました。
この夜のメンバーは、増尾好秋G、宮川純Org、奥平真吾Ds というオルガントリオです。

リハーサル中のOrgan Trio (増尾好秋G、宮川純Org、奥平真吾Ds)
お店は撮影禁止なのですが、この写真はリハーサル中に佐藤氏が許可を得て撮ったものです。

私は最前列のドラムに一番近い席でしたが、ドラムセットよりもっと近くにギターアンプがあってギターの音もガンガンくるので、ドラムだけ大きいことなく、3人の音がバランスよく聞こえてバッチリ楽しめました。

このトリオは、去年の秋の初演以来、同メンバーで7回くらいやったことがありました。この夜は約4カ月ぶりですが3人の息の合った演奏を聴かせてくれました。 ファーストセットの途中くらいから3人の何かがぐっと噛み合った感じがして、カチッとギアが入ったかのごとく、そこから一段と強力なグルーヴに。もうずっと圧倒されっぱなしでした。増尾さんのギターもほんとに素晴らしかった!

宮川純Org、増尾好秋G、奥平真吾Ds
    宮川純Org、増尾好秋G、奥平真吾Ds

宮川純Org、増尾好秋G、奥平真吾Ds

Our Delight はビルの5階ですが、一部吹き抜けになっていてマスターが上の階から3人を見下ろすように撮影していたときの様子がこの写真。実際どう写ったか、見たいですね。
このお店には、モニタースクリーンが3個くらいあって、1つは一番上の写真の左側奥に見えますが、もう一つ同じサイズのスクリーン、さらにはこれの10倍くらいする巨大なスクリーンが客席脇の壁にあるのです。そして客席からは決して見えないオルガニストの手元もスクリーンで見ることができるし、ドラマーの手元足下も上から見下ろす映像が映し出されるのです。お店のマスターが手元スイッチでカメラを切り替えて、ドラムソロのときにはドラムカメラになっていました。

さて、この記事の「続きを読む」は、終演後の私の個人的なエピソードです。

続きを読む

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テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

「千葉駅 ←→ Jazz OSCAR」 バス案内 

== 千葉駅 ←→ Jazz OSCAR 間のバス案内 (2017年9月更新) ==

・ 発車間隔:夕方5~7分間隔、夜10時台5~13分間隔. (土日は本数少なめ)
・ 乗車時間 8~12分
・ OSCARは、最寄りのバス停「県職員能力開発センター入口」から至近距離。
・ 片道料金:ICカード (PASMO,Suica他) で206円。現金で210円。
Jazz OSCAR 千葉市中央区都町1丁目2-25. Tel 043-231-8517

以下、行き と 帰り に分けた詳細情報です。


千葉駅から → Jazz OSCARへ

千葉駅 東口駅前広場にある 9 番バスのりば から
バス路線 [千01] [千02] [つ02] のどれかに乗る。どれでもよい。

千葉駅東口駅前広場の バス乗り場マップ
  千葉駅東口駅前9番バスのりばマップ

千葉駅からのバス時刻表
「のりば9」 からの時刻表(次の 2つ)がOSCAR方面行です。クリックすると京成バス サイトの時刻表が開きます。目的の曜日をご覧ください。

 ・ [千01] ほおじろ台経由 千城台車庫 行 時刻表

 ・ [つ02][千02] 道場・市営霊園経由 御成台車庫 行 時刻表

 これら3路線のバスのどれでも、先に来たものに乗ればOK。
 3路線合わせると夕方なら 5~7分間隔で発車している。
 バス乗車8~12分。 4つ目のバス停「県職員能力開発センター入口」下車
 降りてすぐにOscar (マップは下のほう)。

OSCARと最寄りバス停 「県職員能力開発センター入口」 マップ
  Map of Chiba OSCAR and nearest bus stop
   →Google MapでOSCAR住所表示


OSCAR前 (県職員能力開発センター入口) から → 千葉駅へ

【バス停 「県職員能力開発センター入口」の千葉駅行 時刻表】
 クリック↓すると京成バス サイトの時刻表が開きます。目的の曜日をご覧ください。

[つ02] [千01] [千02]千葉駅 行き 時刻表

 3路線合わせると、夜22時台に平日6本、土日4本。

 千葉行きの最終便は平日22時51分、土日22時49分。

 バスに12~13分乗って千葉駅到着。



OSCAR - 千葉駅 間の道のり は 2km
  徒歩なら25分くらいです。いざとなれば歩ける距離ですし、タクシー代もたいしたことないですね。 web拍手 by FC2

テーマ : JAZZ
ジャンル : 音楽

出逢った頃(14) 1983年1月東京でロリンズ公演

回想シリーズ 「出逢った頃」編 (1)(13) の続きです。

というわけで、念願の増尾さんライブに2夜連続で行けたし、別の日にもお話させていただけて、2回目の New York は私にとって本当に夢のようでした。ほかにも、せっかくの機会だからと思って自分の仕事と間接的に関係ある人とお会いするようなこともしました。ひどい英語力不足でストレスも味わいましたけど。貴重な体験で、短いながら充実した日々でした。

ホテルをチェックアウトして地下鉄の West 4th 駅に潜り、JFK空港行きの電車を待ちました。電車が来たら、あとは空港直通。「もう、マンハッタンの空を見ることもないんだ」と思いました。ほんとに名残り惜しかったです。乗り込むと、空港行きはほかの地下鉄電車とは椅子や手すりの配置が違っていて、何より車内が綺麗でした。New York に降り立った時に乗ったマンハッタン行き地下鉄ではそんなこと分からなかったけど、帰りは車内の雰囲気が他の地下鉄路線と違うことがよくわかって、もう帰途に入ってしまったことを感じ、寂しかったです。

当時の New York を思うと、今もワクワクが蘇ってきます。たぶん、個人的に最高の思い出ができた街だから、という理由が大きいのだと思いますが。もっと後になって New York に行ったときも、特にあのワシントン・スクエアのある一帯、グリニッジヴィレッジと呼ばれるあたりの雰囲気は本当に好きだな~と思いましたね。もしも人に過去世というものがあるならば、自分が一度過去に住んだことがあるんじゃないか?と思えるような感じです。
ただ、90年代あたりからNew Yorkは比較的きれいで安全になったそうで、私が当時持ったイメージと今はちょっと違うかもしれないです。ジャズシーンもだいぶ変わりましたしね。地価が高騰して、若手アーティストなどは住みにくくなったでしょうね。おそらくアーティストにとっては1970年代、80年代もすごく競争の激しい厳しい街だったんだろうなと思いますが、今はもっと厳しいのかなと想像します。

1980年と82年のNY旅行の思い出は、私にとって宝物になりました。それまでの私は長年家族に重病人がいて医療費や介護などでの負担があり余裕のない生活でしたし、家族旅行を一度もしたことがありませんでした。経済的なことだけでなく、考えもどっちかというと真面目で堅苦しい家庭でした。自分のありったけのお小遣いや時間やエネルギーを、言ってみれば「遊行」に注ぎ込むなんて、私にとってはかなり大それたことだったのです。それが、思い切ってやってみたら、手作り旅行の充実感は、「遊行」と呼ぶにはそぐわない、自分にとって価値あるものでした。また、たまたま計画段階からいくつかのラッキーに助けられたこともあり、そして何より、増尾さんのお人柄のおかげで、とびっきりいい思いをさせていただいたわけです。それまでの人生で少しずつ自分の奥底に溜まってつっかえていた何か(いじけ心のようなもの?)がスコーンと取り払われたかのように、スカッと 晴れ晴れした すがすがしい 心持ちになりました。

増尾さんの音楽に出逢うだけでもすごく心の励みになりましたが、このNY旅行で増尾さんにはとても返せないほどの大きな借りを作ったというか、いただきものをしてしまいました。そして、その影響で私は転職さえもして、今の仕事につながっています(転職は正解だったと思っています)。

さて、私が2回目のNY旅行から帰国したのが12月9日でしたが、それから1カ月もしない1983年1月には増尾さんはソニー・ロリンズ バンドのメンバーとして来日しました。ロリンズが『Reel Life』というニューアルバムのリリースに合わせて日本ツアーに来たのです。その『Reel Life』では、増尾さんがギターで参加されているだけでなく、増尾さんの楽曲 Sonnyside Up も提供しています。

楽しみにしていたロリンズ来日直前の年末、私はひどい風邪を引きました、一人暮らしだったし近くの薬局が開いてなくて元日と2日は薬を買うこともできず、きつかったのを覚えています。熱が続くこと3日間。早く治そうとできるだけ寝ていました。
1月4日に、なんとか治りかけて病み上がりの足どりで、ロリンズの初日公演のある芝の郵便貯金ホールへ向かいました。寝てばかりいたので筋肉が少し落ちたようで、久しぶりに外を歩くと足元フラフラとおぼつかなかったです。開演に間に合うのがやっとでした。開演の少し前にメンバーが会場のロビーかどこかで樽酒を割っていたとは、後になって雑誌の記事か何かの写真で知ったこと。ううぅ、見られなかったのはちと残念。でも、無事にコンサートに行って楽しめてよかった!

1月8日土曜と9日日曜の新宿 厚生年金会館にも行きました。

9日が東京公演の最後でした。終演後に楽屋口へ行くと、渡辺香津美さんや峰厚介さんが増尾さんに簡単に挨拶していかれました。そして私もご挨拶。そこで たまたま出会った二人連れのファンが増尾さんと並んで記念写真をとらせてもらっていて、私も撮ってくれました。後日、現像・プリントした写真をいただきいたのがこれです。

1983TKY_36_17.jpg

このとき、ロリンズ公演のお仕事以外に、今回の来日で増尾さんどこかで演奏される予定はないんですか? ってうかがったら、今はないけど、もしも決まったら教えてあげる、とのこと! 自分の連絡先をお伝えしなきゃ、と思ったら、「大丈夫、ここに(メモが)あるから」と、大きな茶封筒を指さしました。う、嬉しい!私の連絡先を持っていてくれるなんて! (もしかして、マドリードからカードをくれたときのメモがそのまま残っていたのかしら? たぶん茶封筒の中はノートだと思います。)
そしてなんと、「これからもこういうコンサートのときは楽屋に来てよ 」と言ってくれました! 私の受けた感じでは、来てもいいよ、ウェルカムだよ、という 許可 を、増尾さん流のフレンドリーな言い方で明言してくれたんですね。だって増尾さん、大ホールに出演されるときも、ステージ上から客席に知っている人がいないかと一人一人見ていて 話しかけたそうですから。

それまで何度か楽屋などに行けて話せて「わぉ!会えた、話せた、ラッキー!」なんて思っていた私。もうこれからは、ビクビクせずに知り合いや関係者みたいな顔して入って行ける!永久パスポートをもらったみたい ... (パスポートといっても、増尾さんご本人は私に言ったことを忘れるかもしれなかったけど、自分がそういうことをしても迷惑がられないとわかったことが私には大事なポイントだったのです。でも私のような者が大勢いると困りますけどね。抜けがけすみません)

その日、帰宅後もしばらくはコンサートの演奏と、楽屋での会話を思い出しながら ボーーッ としていました。湯船に浸かりながら(安アパートだったので風呂がなく、隣にあった銭湯の大~きな湯船でした)、増尾さんの言葉をリフレインしつつ、なんだかとっても幸せ気分に包まれていました。それまでの小躍りするようなキャピキャピした喜びとかホクホクした嬉しさとかではなく、ジワーーッ とくる静かで持続的な満足感でした。


以来、私の増尾さんライブの追っかけはずっと今も続いています。

彼のオフィシャルなウェブサイトをやるようになってからも、たまに どうかすると、楽屋へ行くのを一瞬ためらいそうになる小心者の心が顔を出すのですが、それはたぶん昔 追っかけをしていたときの気分なのでしょうね。だって、演奏を聴くとやっぱり世界のマスオさんで、音は温かくフレンドリーだけれど、近づきがたいほど大きな人だとも感じるから。

(完)

回想シリーズ 「出逢った頃」編 を お読みくださり、ありがとうございました。 

なお、上記の後どうなったか気になる方のために簡単に書いておきますと、ロリンズ日本ツアーで日本にご滞在中の1月26日に池袋で元章さんのバンドに加わって演奏されることが急きょ決まり、前日に教えていただいて行きました。夕方4時からという、私の勤務時間中でしたが、これも超ラッキーなことにうまく都合がついて行くことができたのです。増尾さんに関しては私はほんとにラッキーなことが多かったです。 web拍手 by FC2

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